Rule実技受験の注意事項
試験当日の実技での注意を説明します。
- 01
 - 溶接条件設定は捨板の上で行い、試験台や拘束ジグにはアークを出す事は禁止です。
 - 02
 - 練習材を持ち込んで練習溶接してはいけません。
 - 03
 - 溶接ブース内は受験者しか入れません。他人が溶接条件をセットすると受験者本人が失格します。
 - 04
 - 
						
- 仮付け溶接(タック溶接)は試験材の両端15㎜以内に行います。
 - 半自動溶接の中板裏当有りの場合には必要なら両端のほか裏面中央に10㎜以下の仮付も認められます。
 - 厚板では中央部に仮付けできません。裏曲げ試験片を採取するからです。
 - 各パイプにおいて矢印が向き合う様に仮付け。
 
 - 05
 - 溶接試験では、会場に用意された拘束治具を使用し角変形を防止してください。
 - 06
 - TN-Fなどステンレス鋼薄板の溶接では,溶接途中で仮付けが剥がれるなどして“目違い”を生じさせて外観で不合格となってしまう試験片があります。注意してください。
 - 07
 - パイプ溶接の場合、仮付けは薄肉パイプでは2点又は4点、中・厚肉パイプでは3点又は6点です(うち1点はパイプのシームで仮付けするのがよい)。パイプを横にして=水平固定、薄肉パイプでは半周分を(中肉パイプでは2/3周分を)上進か下進溶接するときは、必ずパイプにマーキングされた“上マーク”を天井側にして溶接すること。守らないといくら欠陥の無い溶接でも“姿勢間違い”とされ失格になります。またパイプを立てて(鉛直固定)水平横向き溶接するように“Hとマークされた部分”の溶接を、セットを間違えて上・下進溶接すると、指定箇所以外の溶接となり失格です。間違いやすいTN-PやT-1Pの薄肉パイプのセット法を図示します。
 - 08
 - 板あるいはパイプで溶接線が上下に走る箇所(たて向き・上向き部分)は、原則として上進溶接とします。下進溶接する場合には立会員の確認を受けてください。
 - 09
 - 縦向き:Vの溶接では試験材の“上マーク”が向かって右上くるようにセットすること。試験材をセットしたとき水平軸あるいは鉛直軸からの傾きは±5°以内とし、故意にこれを外して傾斜させると失格になります。
 - 10
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					組み合わせ溶接の初層は3パスまで行えますが、ルートより6㎜以上厚くなってはいけません。
このため初層溶接が終わったら、立ち会い員に厚みの測定を受けてから次の仕上げ溶接に移ってください。 - 11
 - 最終パスのビードは試験材の全長にわたって同一方向に溶接します。
 - 12
 - ハンマー・タガネ等でたたく、サンダーで研削する など機械的なビードの修正・整形を行うと失格です。
 - 13
 - ある種目で溶接が失敗したからといって、他の試験材を失敗種目の溶接試験材にすることはできません。
 - 14
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					たとえ未完成でも着手済の試験材は提出しなければなりません。
また未着手の試験材も持ち帰ることはできません。 - 15
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					会場で体調不良などの異常事態が生じたら、すぐに立会員あるいは協会職員に申し出てください。
また受験者もおたがいに注意しあってくだい。
不可抗力で溶接が止まった時は速やかに立会員に報告し指示を待つ。